本記事はトラック運転(ドライバー)に転職を考えている方に向けた内容です。
トラックドライバーはよく「労働時間が長い割には給料が安い」「ドラックドライバーの時給は1,000円以下」等と言われたりします。
これらのネガティブな情報により、トラックドライバーに転職を考えているけど少しためらいがあるという方は多いのではないでしょうか?
先に重要な事を言いますと労働時間が特に長いのは長距離ドライバーであって、地場ドライバー(近隣のエリアのみ走るドライバー)の場合はイメージよりも労働時間は長くありません。
また労働時間と表現すると働きっぱなしというイメージがあると思いますが、トラックドライバーの場合は拘束時間と表現した方がしっくりきます。
実を言うとトラックドライバーは仕事内容にもよりますが拘束時間の割にはあまり仕事をしていないという事もよくあります。
本記事では主に地場ドライバーの労働時間(拘束時間)について、現役4tトラックドライバーである私が解説していきます。
本記事を読んで頂ければトラックドライバーがどの様に時間を費やしているのか分かる様になり、どの様な仕事内容を選んだら良いのか参考になる筈です。
トラックドライバーに転職を考えている方は参考にして下さい。
地場ドライバーの労働時間(拘束時間)について
地場ドライバーの労働時間(拘束時間)は仕事内容によって結構差がありますが大体7~12時間位です。
また拘束時間が毎日一定的な仕事もあれば、日によってバラつきのある仕事もあります。
私は今まで色々な仕事を行ってきましたが、体があまり疲れずに理想とする拘束時間は8~10時間位で仕事内容が以下の様に収まれば良いバランスだと感じています。
トラックドライバーの拘束時間は主に運転、積み降ろし、待機、休憩の時間で決まります。
トラックドライバーの1日の流れと拘束時間の内訳
トラックドライバーの1日の流れは大体以下の通りです。
トラックドライバーの拘束時間は一般的には出社時の点呼と退社時の点呼までの時間です。
拘束時間の内訳は以下の通りです。
個々について説明していきます。
運転
トラックドライバーは当然名前の通りトラックを運転します。
大体は積み込み場所と納品場所の距離で運転時間が短い、長いが決まってきます。
地場ドライバーだとほぼ一般道を走るので1日で300km以上走る様な仕事だと運転時間だけで最低でも6時間以上はかかるので、走行距離は拘束時間にかなり影響します。
なので理想としては1日に走る距離が200km以下です。
片道を100km以下とすると一般道でもほぼ3時間以内には収まるので時間を管理しやすくなります
また1日に走る距離が200km以下であれば体もあまり疲れません。
荷物の積み降ろし時間
荷物の積み降ろし時間は、荷姿、荷物の種類、荷物の量、荷物の重さ、積み降ろし方法等によって全然かかる時間が違ってきます。
きつい仕事になると荷積み、荷降ろしだけでそれぞれ1時間以上もかかる様な仕事もあり、反対に宅配便の様に1件1件の荷降ろし時間にあまりかからない様な仕事もあります。
トラックドライバーにとって荷降ろし時間は短すぎても長すぎても困る事があり、理想としては1件当たりの荷降ろし時間は10~30分位です。※理由は後述します
待機時間
トラックドライバーの仕事は必ずと言ってよい程待機時間があります。
トラックドライバーにとって待機時間はフリータイムでほぼ休憩と同じ感じです。
トラックドライバーの仕事が自分に合うかどうかは待機時間を自分の時間として楽しんだり有意義に使えるかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。
極端な話1日の拘束時間が仮に12時間あっても待機時間だけで5時間位あるという事も十分あり得ます。
待機時間はトラックドライバーにとって良い時間ですが長すぎてつらい場合もあるので1日当たり1時間位が理想です。
休憩時間
トラックドライバーの場合は長時間運転する時は必ず休憩を取らなければなりません。
430休憩(よんさんまるきゅうけい)と呼ばれています。
例えば納品先が4時間以内で行ける様な場所の場合は、荷降ろしで30分以上かかる場合は自然に休憩時間を取った事になりますが、納品先まで4時間以上かかる場合は意図的に休憩を取る様にしなければなりません。
なので1件目の納品先まで4時間以内に着く仕事の方が時間の管理が楽になります。
また宅配便の様に1件1件の荷降ろし時間があまりかからない仕事であれば何件も納品しても休憩時間として加算されないので意図的に休憩時間を取らなければなりません。
なので納品時間が1件で10分以上かかり、かつ4時間以内に3件以上回れる仕事の方が時間の管理が楽になります。
430休憩はドライバーの為に行われている決め事ですが、実を言うと運転のリズムを崩したり、休憩しようと思ってもトラックを停める場所が無い等と逆にドライバーを苦しめている面もあります。
拘束時間が長ければ大変な仕事という訳ではない
トラックドライバーの仕事は拘束時間が長ければ大変という訳ではありません。
拘束時間が長くても楽な仕事の例もあります。
上記の例は実際に私が経験した事がある仕事です。仕事内容そのものはスカスカだけど拘束時間が長い例もあります。
納品件数が1日1件のみだとかなり気楽で、大体距離を長めに走るか待機時間が長いというパターンが多いです。
もちろん拘束時間は短い事に越したことはないとは思いますが、何が言いたいのかと言うと拘束時間が多少長くても仕事そのものはかなり楽というパターンもトラックドライバーの仕事にはあります。
仕事の大変さとしては積み降ろし時間の長さと運転時間の長さにかかっています。
もちろん例外もありますが、大体は上記の様なバランスになります。
まとめ
運転時間が長すぎても疲れますし、積み降ろし時間が長すぎても疲れます。
適度に走って、適度に積み降ろしをして、適度に休憩を取れる仕事が一番です。
先述しましたがバランスの良い仕事は以下の通りです。
トラックドライバーの仕事は運転、荷積み荷降ろし、待機、休憩時間のバランスが様々です。
なるべくバランスの良い仕事を選びましょう!
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