本記事ではルート配送とはどの様な仕事なのかを解説します。
- ルート配送の仕事に興味がある方
- ルート配送の意味は何となく分かるけど更に詳しく知りたい方
- ルート配送の仕事で給料がどの位稼げるのか知りたい方
- ルート配送にはどの様な仕事があるのか知りたい方
現役トラックドライバーである私がルート配送について分かりやすく解説しますので、ルート配送に興味がある方は参考にして下さい。
ルート配送とは
早速結論から言いますと、ルート配送とは決められた拠点(倉庫等)で荷物を積み込み、特定のエリア内にある場所(企業、店舗、工場、個人宅、自動販売機等)に対して、定期的に物(商品、材料等)を配送する仕事で、定期便とも呼ばれています。
ルート配送の仕事は、ルーティンワークに分類された仕事です。
ただし注意点として、ルート配送の求人等で「決められたルートだから道を覚えるのも簡単」等と謳っている会社が結構あるので「ルート配送=毎日同じ所だけを配送する仕事」だと思われがちですが半分正解で半分間違いです。
ルート配送の仕事でも日ごとに配送先が変わるタイプもあります。
1人のドライバーが割り当てられるルートに対して大きく分類すると以下の3種類があります。
- 担当制
- ローテーション制
- ランダム制
※複合的に採用される場合も有り
個々について解説します。
担当制
担当制はほぼ毎日同じ所だけを配送する仕事のタイプでよく採用されているのがコンビニ配送です。
担当制を可能にする為には、個々の配送先に毎日配送がある事です。
毎日配送がある事によって配送する店舗の件数が一定の為、担当制に振り分ける事が可能になります。
例えば物流センターで受け持つ店舗数が50店舗あった場合、5人のドライバーがいるとすると、1人当たり1日10店舗回る様に振り分ける事が出来ます。
※あくまでも例えなので1人当たり10件としましたが店舗間の距離により必ずしも納品件数が均等になるとは限りません
- ドライバーは決まった所に行くので仕事を覚えるのが簡単
- ドライバーはほぼ毎日同じ様な仕事になるので飽きる人もいる
- 当たりルートと外れルートの差が激しいのでドライバーから不満が出る場合がある
- 着荷主にとっては毎日慣れた人が来るので安心感がある
- ドライバーは決まった順番で回るので着荷主にとっては納品時間が大体読める
ドライバー側からの視点で見ると、担当制の一番の問題点は当たりルートと外れルートの差が激しいという点です。
当たりルート
- 車を停めやすい
- 着荷主の人が良い
- 荷物を降ろしやすい
- 各配送先の距離が近くて拘束時間が短くて済む
外れルートとは当たりルートの逆のパターンで悪い条件が揃ったルートです。
当たりルートと外れルートの給料が同じ場合は不公平という事で、外れルートの人には給料を上げている会社もあります。
ローテーション制
ローテーション制とは、担当制の固定ルートを定期的にドライバーにローテーションさせる事です。
- ドライバーから不平不満が出づらくなる
- ドライバーは覚える事は多くなるが、担当制よりも飽きない
- 他のドライバーも自分が担当しているルートをこなせるので休みを取りやすい
ドライバーにとっては仕事を覚えるのが大変ですが、ローテーション制の方が合理的で平等ではあります。
ランダム制
ランダム制とは配送先が日ごとに変わる事です。スーパーの常温食品等の店舗配送でよく採用されます。
- 毎日仕入れない店舗がある
- 仕入れる量が日や店舗ごとにバラつきがある
- 台車を利用するので積める量に上限がある
例えば物流センターが受け持つ店舗数が70店舗あったとして仕入れがあるのが、日によっては40店舗になったり60店舗になったりします。
また仕入れる量も店舗によっては全然違うのと、1台のトラックに積みきれるだけの物量にしなければならないので、1店舗分しか積めないトラックもあれば、5店舗分を積めるトラックがあったりします。
日ごとに配送する店舗数と物量が変わる様な配送の場合は、ランダム制にせざるを得なくなります。
ランダム制は楽な日ときつい日の差が激しいですが、飽きっぽい人には向いています。
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ルート配送は大きな車両の方が稼げる
物(商品)が消費者に届くまで全て配送が絡んでいる場合、大きく見ると以下の様に流れます。
- 材料をメーカーに配送
- メーカーから物流センター・問屋に配送
- 物流センター・問屋から店舗に配送
- 店舗から顧客(個人、法人)に配送
※実際の物流はもっと複雑です
ルート配送の仕事は上の1、2、3、4どの段階でもあります。
荷物の量、配送先の広さによって使用する車両を使い分けていきます。
【配送先によって使用する車両の例】
配送先 | 主に使用する車両 |
メーカー | 大型トラック 中型トラック |
物流センター・問屋 | 大型トラック 中型トラック 小型トラック |
店舗 | 大型トラック 中型トラック 小型トラック |
顧客(個人、法人) | 小型トラック 普通貨物(1BOX、ライトバン) 軽貨物(軽トラ、軽バン) |
絶対という訳ではありませんが、イメージとしては使用する車両が大きい程、1件当たりの荷物の量が多くなり、納品件数が少なくなる傾向があります。
意外かもしれませんが、小さな車両を使用する様なルート配送の方が納品件数が多くなるので大変です。また給料は大きな車両を使用する仕事の方が稼げる傾向があります。
【車両の大きさ毎の月給と納品件数の目安】
車両 | 月給の目安 | 1日の納品件数 |
大型トラック | 25~40万円 | 1~10件 |
中型トラック | 20~35万円 | 1~15件 |
小型トラック | 20~30万円 | 5~30件 |
普通貨物 | 20~30万円 | 10~50件 |
軽貨物 | 20~30万円 | 10~50件 |
また問屋から店舗に配送する仕事や、店舗から顧客(個人、法人)に配送する仕事の場合は、ルート営業も兼ねている場合もあります。
- 新商品の案内
- 担当エリア内で新規開拓
- 同業他社からシェア取り
仕事内容にもよりますが、営業がおまけ程度の仕事もあれば、営業に重点を置く仕事もあります。
ルート配送の仕事例
では最後に街中でよく見かける様なルート配送の仕事例を紹介します。
- コンビニ配送
- スーパーやチェーン店の店舗配送
- 飲料水を店舗配送や自動販売機の補充
- ガソリンスタンドに燃料を補充
- 自動車販売店に新車や中古車を配送
- 飲食店におしぼりを配送
- ホテルや旅館のシーツを配送、回収
- クリーニング店(フランチャイズ)に洗濯物を配送、回収
- 段ボールを工場や店舗等に配送
- 建築資材を工場や店舗に配送
- 生協会員に商品を配送
- 弁当を個人、法人に配送
身近な例を挙げましたが、まだまだごく一部です。
ルート配送の仕事は、特定の人が特定の所に定期的に発注すれば存在する仕事なので多種多様です!
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