本記事はトラックドライバーに転職を考えている方に向けた内容です。
トラックドライバー未経験からトラックドライバーになろうとしている方は色々と不安を抱えている方は多いのではないでしょうか?
実際に「トラック運転手 やめとけ」という検索ワードで検索している方は結構います。(以下参照)
上の画像は月間検索数の大まかなデータですが「トラック運転手 やめとけ」で検索されている回数は月間で3,600回程もありかなりの検索数です。
本記事では現役4tトラックドライバーである私が「トラック運転手はやめとけ」と言われている事と実態について解説します。
先に重要な事を言いますと、「トラック運転手はやめとけ」と言う人は、トラックドライバーになってからキツい仕事内容に当たってしまってすぐに辞めた人の声が強くトラックドライバーの仕事全体に言える事ではなく偏った見方だと考えられます。
トラックドライバーの仕事は合う人と会わない人の差が激しい職種ではありますが、特に「煩わし人間関係が無く1人で気楽に仕事をしたい」と考えている人にとってはまさに天職です。
「トラックドライバーはやめとけ」という言葉を鵜呑みにせずに実態を知りたい方、トラックドライバーへの転職を真剣に考えている方は参考にして下さい。
「トラック運転手はやめとけ」と言われる事と実態について
「トラック運転手はやめとけ」と言われる理由は大体以下の内容です。
結論として半分正解で半分間違いという感じです。
と言うのも仕事内容によっては該当しない場合や考え方や工夫次第で「やめとけ」とまで言われる程の問題と感じないからです。
ちなみに「やめとけ」と言われる理由に該当しやすいのは以下の仕事内容です。
特に未経験の方は上記の仕事内容を選ばなければトラックドライバーの仕事は「やめとけ」とまで言われる程の仕事ではありません。
これから一般的にやめとけと言われる内容と実態に対して詳しく説明していきます。
拘束時間が長い割に給与が安い
トラックドライバーの仕事は一般的な仕事よりも拘束時間が長くなりがちという事だけは否定できません。
特に長距離ドライバーなら数日間家に帰れないという事もあります。
またトラックドライバー職全般に言える事ですが、休みも完全週休二日制というのはかなりレアなケースで仮に完全週休二日制であるならその分給与が安くなってしまいます。
月の手取り額が20万円以上を目指すなら休みは週一位だと覚悟はしておいた方がよいです。
ただし拘束時間が長いと言ってもほとんどの時間は運転しているか待機しているかで、実際に荷物を積み降ろししている時間はせいぜい1~4時間位です。
※宅配便の場合は荷物の積み降ろし時間はもっと長くなります
私の個人的な感じ方ですが、運転時間と待機時間は「1人でいれる気楽な時間」と思っているのでむしろあまり仕事をしているという感覚はありません。
仕事をしていると感じる部分は荷物の積み降ろしの時間で、1日の中で実質労働時間は1~4時間位と考えているので個人的には仕事が楽な割には給与は悪くないと感じています。
肉体労働
トラックドライバーの仕事は肉体労働だと思われがちですがイメージよりも肉体労働は多くありません。
つまり上記の仕事さえ選ばなければそれ程肉体労働という仕事ではないので体にあまり負担はかかりません。
また逆に運動不足を解消する為に、敢えて肉体労働の仕事を選ぶ人もいます。
例えば宅配便の場合は力仕事になる場合もありますがとにかく歩きます。痩せたい人にとってはお金をもらいながら痩せられます。
また筋トレをしたい人であれば手積み手降ろしの仕事を行えばジムに通う必要もなくなります。
私の前職は建築業でしたが、トラックドライバーの肉体労働は建築等の現場系の仕事と比べればまだ軽い方です。
総合的に見て重量物の手積み、手降ろしの仕事でなければ肉体的にそれ程大変ではありません。
時間に追われてストレスになる
トラックドライバーは時間に追われるというイメージがあると思いますが、時間に追われやすい仕事内容は1日に10件以上納品する様な仕事です。
典型例は宅配便となります。実際に宅配便を行っている方は常に小走りしながら件数を捌いて1日に100件以上も回る場合もあります。
納品件数が多ければ多い程、何らかの原因で遅れてしまったら(渋滞、納品先が分からくて時間がかかった等)時間の遅れを取り戻す事が難しくなり焦ってかなりのストレスとなってしまいます。
逆に1日の納品件数が10件以下の仕事内容ならあまり時間に追われる事はありません。
トイレになかなか行けない
トイレになかなか行けなくて困る場合があるのは4t以上のトラックで、パターンとして最も多いのは一般道が渋滞している時です。
何故かと言うと停められる場所が限定されてしまうからです。
2tトラックであればコンビニにも気軽に停められますが、4t以上のトラックとなるとコンビニの駐車場は狭い所が多いのでなかなか停められません。
ただ4t以上のトラックであってもトイレで困るのは限定的だと言えます。
高速道路を走っている時はパーキングエリアやサービスエリアが結構あるのであまり困りませんし、また4t以上のトラックの納品先はほとんどが企業(店舗、問屋、物流センター等)なので大体はトイレを借りる事も出来ます。
つまり一般道を長く走らなければならないという予定なら事前に済ませておけばトイレに困る事はあまりありません。
また一般道でトラックが停められる場所を探すなら「トラックカーナビ」を利用すれば完璧と言う訳ではありませんが大型対応のコンビニや食堂または道の駅等を検索出来るのである程度は解決出来ます。
【トラックカーナビ】
事故のリスクが増える
トラックドライバーになれば基本的に走行距離が増えるので事故のリスクは増える可能性はあります。
ただし一概に走行距離が増えれば事故のリスクが増えるとは言いきれません。
何故かと言うとトラックドライバーは事故にならない様に会社からかなり指導を受けるからです。
実際にトラックドライバーになってみて分かった事ですが、私が入った会社では運転の指導が徹底していて事故の動画等を定期的に観せられたりします。
継続的に行われる事によって安全運転に対してかなり意識する様になりました。
プライベートで運転する時もトラックドライバーになる前となった後は明らかに運転の仕方が変わったのが自分でも分かるくらいです。
なのでトラックドライバーになって事故になるリスクはありますが、反対に安全運転を意識する事により事故にならなくなる可能性もあります。
トラックドライバーの転職を成功する為には
トラックドライバーの転職を成功する為のポイントは仕事内容と会社の選び方にかかっていると言っても過言ではありません。
これから選び方のポイントを述べます。
仕事内容の選び方について
先述しましたが仕事内容がきつくなりやすい仕事は以下の通りです。
上記の内容を避けて、選ぶ仕事内容のポイントは以下の通りです。
実際に上記の条件に当てはまる仕事は結構あります。
トラックドライバーに転職するにあたって特に未経験の方ならいきなりキツい仕事は選ばずに楽そうな仕事から始める事をおすすめします。
会社の選び方について
転職を成功させる為には会社選びも重要です。未経験者の会社選びのポイントとして中規模の運送会社を選ぶ事をおすすめします。
参考としてですが中規模、大手、小規模の運送会社を比較するとイメージとして以下の様な違いがあります。
中規模 | 大手 | 小規模 | |
ボーナス | 有る所が多い | 有る | 無い所が多い |
運転の厳しさ | 適度 | かなり厳しい | 緩い所が多い |
決め事の多さ | 適度 | 多い | 少ない |
Gマーク | 取得済の所もある | 所得済 | 未取得の所が多い |
入社のしやすさ | 入りやすい | やや入りづらい | 入りやすい |
ざっくりとしてイメージで言うと大手運送会社はしっかりし過ぎて窮屈で、小規模の会社はいい加減すぎて色々と待遇が悪かったりします。
つまり中規模の会社は大手と小規模のいいとこどりといった感じになる可能性が高くなります。
まとめ
では最後にポイントをまとめます。
「トラック運転手はやめとけ」という言葉を鵜呑みにせずに自分に合う仕事と会社を探しましょう!
コメント