本記事はトラック運転手(ドライバー)に転職を考えている方に向けた内容です。
現役4tトラックドライバーである私が体験談を述べますので、トラックドライバーに転職を考えている方は参考にして下さい。
トラックドライバーに転職して良かったと思う事
トラックドライバーになってからの感じ方は所属する会社、仕事内容によって全然違ってきます。また人によっても感じ方は様々です。
これから「トラックドライバーに転職して良かったと思う事」を挙げますが、あくまでも私が個人的に思った事なので予めご了承ください。
参考としてですが私が所属している会社の規模と仕事内容は以下の通りです。
所属している会社の規模
- 中小企業の運送会社(グループ企業)
- 営業所が6ヵ所(本社含む)
- トラック:150台前後
- 従業員 :150人前後
仕事内容
※4tトラックのウイング車、パワーゲート付を使用
- 某大手運送会社の受託業務
- 某大手スーパーの配送
上記の環境で実際に私がトラックドライバーに転職して良かったと思う事を述べます。
人間関係のストレスが少ない
トラックドライバーの醍醐味は何と言っても人とあまり関わらない事です。
人間関係でストレスを感じるのは嫌な人と長時間、仕事の度に会わなければならない事ではないでしょうか?
逆に言えば仮に嫌な人と会わなければならないとしても、短時間でたまにしか合わない程度であればあまりストレスを感じません。
実際に私も荷主で嫌だと思う人もいますが、会っている時間が短時間でかつ毎日会う訳ではないのであまりストレスを感じずに仕事を出来ています。
業務内容によっては人と会う時間が違ってきますが、人と会っている時間は1日のうち平均で大体1時間程度です。しかも日によっては会う人も変わってくるのでトラックドライバーになってから人間関係のストレスをあまり感じた事がありません。
また会社での人間関係のストレスは一切ありません。
何故かと言うと会社で1人1人が違う現場を抱えている(被っている現場もあります)ので出社時間も退社時間もみんなバラバラで、自分の現場が終わったら点呼だけ行ってすぐに帰ってよいというルールなので、そもそも会社で他の社員と会う事もあまりありません。
社風はアットホームな感じではなく、会ったら軽く挨拶だけする様なあっさりとして社風なので煩わしい人間関係が無くとても気楽です。
毎日会うのは事務の人だけですが、事務の人は良い人なので会社での人間関係のストレスを感じた事がありません。
トラックの運転が楽しい
私の場合は4tトラックドライバーですが、未経験から始めたので最初の頃は運転がすごく怖かったんですけど、慣れてきたらトラックの運転が楽しく感じる様になってきました。
流石に1日に500km以上走ると疲れてきますが、1日で200km以下なら程良く運転を楽しめるので1日があっという間に終わります。
また運転中は1人なので誰にも指図されないので自分のペースで走れます。走り続けたいと思ったら走りますし、休みたいと思ったら休めるので主導権は自分に有ります。
待機時間は1人で好きな事を出来る
トラックドライバーの仕事には積み込みの順番を待ったり、納品の順番を待ったりする事があるので待機時間が割とあります。
待機時間は運転をしていないのでまさに何をしようと自由な時間です。動画を観たり、音楽を聴いたり、ネットを見たりと自分がやりたい事をやっていても誰にも文句を言われません。
早く帰れる時が結構ある
私が行っている仕事は某大手運送会社の受託業務がメインですが仕事が日によって違ってくるので出勤時間から退社時間、労働時間までバラバラです。
もちろん大変な仕事に当たった場合は1日の拘束時間が12時間以上の場合もありますが、楽な仕事に当たった場合は5時間もかからないで終わる事もあります。
早く帰れる時も割とあるので得した気分になりもの凄く嬉しく感じます。もちろん早く終わった日でも1日分として働いたとみなされるので給与が減る訳ではありません。
気楽に働ける割には給与が悪く感じない
トラックドライバーの仕事は決して給与が高い訳ではありません。
よく指摘されるのは拘束時間に対して時給換算すると時給が1,000円以下と言われています。ただトラックドライバーとして本当に仕事をしていると感じる部分は荷物を積み込んでいる時と降ろしている時だけです。
荷積み、荷降ろしの時間は1日の中で1時間から多くても4時間程度であとは運転か待機になります。
運転が好きな人にとっては運転中は仕事だとあまり感じませんし、待機時間は本当に好きな事をやっているだけです。
そう考えると気楽に仕事をしている割には給与はそれ程悪く感じません。
転職前に不安に思っていた事と現実について
自分が未経験の職種に転職するとなると色々と不安に思う事があるでしょう。
私はトラックドライバーに転職する前は以下の事で不安に思っていました。
これから現実について述べます。
トラックドライバーの人間性について
転職前は何となく「トラックドライバーはガラの悪い人が多そう」というイメージがありました。
何故かと言うと特に昔の場合、トラックは飛ばして遅い車には車間距離を詰めて煽ったり、すぐクラクションを鳴らすというドライバーが実際に多かったからです。
またYouTubeやテレビのニュース等でもトラックドライバーが煽り運転する様子が動画で話題になる場合もあったりして、これらの事からトラックドライバーの人間性は問題がありそうというイメージがありました。
ところが転職して分かった事ですが、トラックドライバーの中でガラが悪い人は本当にごく一部です。
平均的に見れば人間性なら荷主の方が圧倒的に傲慢でガラが悪い人が多いですし、運転マナーは一般ドライバーの方がよっぽど悪いです。
ちなみに私の前職は建築業でしたが、平均的に見ても人間性は建築業よりもトラックドライバーの方がずっと良いです。
トラックドライバーの人間性は思っていたよりもずっと紳士的です。
道は覚えなくてもトラックカーナビを使用すれば安心して走れる
トラックは幅、高さ、長さが乗用車よりも大きいので何も考えずに道を選ぶと通れなくなってしまう場合があります。
特に私の場合は道を覚えるのが苦手なのでトラックドライバーになる事に対して一番の心配事は道選びでした。
解決方法として「トラックカーナビ」を使用する事で道選びに頭を悩ます事は無くなりました。
トラック専用のカーナビだけあってトラックドライバーに対して使い勝手が良く出来ています。
「Googleマップでいいんじゃないの?」と思う方も多いと思いますが、Googleマップをあてにして通れない道に誘導されて酷い目に遭ったという人の声を何人も聞いた事があります。ちなみに酷い目に遭った事がある人は大体トラックカーナビに乗り換えています。
特に初めて行く場所は道幅等が全く分からないのでトラックカーナビを使用する事によって安心して目的に向かう事が出来ます。
また目的地を通り過ぎてしまった場合は焦って知らない道に突っ込むよりもトラックカーナビの指示に従った方が無難です。
道選びに不安のある方はトラックカーナビを使用すれば完璧とまではいきませんがかなり安心して走れます。
【トラックカーナビ】
仕事内容によっては時間に追われる事はあまり無い
トラックドライバーは常に時間に追われると思っていましたが、私が行っている仕事はあまり時間に追われません。
何故かと言うと1日の納品件数が多くても6件程度だからです。納品件数が少ない仕事内容であればあまり時間に追われる事はありません。
トラックドライバーは監視されている
トラックドライバーは1人で気楽に行える仕事である事は間違いありませんが、1人でやりたい放題という訳ではありません。
下の2つの機器で監視されています。
運転している様子は全て記録されるので安全運転を行っていかなければプロのトラックドライバーとして生き残れません。
近年になってトラックドライバーが煽り運転や乱暴な運転をあまりしなくなったのは監視されているというのも大きな要因でしょう。
個々について説明します。
デジタコによる監視
デジタコとはデジタルタコグラフの略で簡単に言うとトラックの運行を記録する装置です。
機種によって違いはありますが大体以下の様な危険運転も感知します。
上記の様な運転を行うと音声で注意を促されデータも記録されます。またどこを走っているかも分かるのでトラックドライバーはいい加減な運転や危険な運転を出来ません。
ちなみに大手運送会社の方が中小企業の運送会社よりも運転に対して厳しい傾向があります。
某大手運送会社の社員から聞きましたが、危険運転が感知されると電話がかかってきて状況を聞かれたり報告書を挙げなければいけないそうです。
大手運送会社の運転マナーが全体的に良いのはそれだけ厳しく監視されているからでしょう。
ちなみに私の会社では大手程はうるさくはありませんが、事故を起こした場合はかなり厳しく指導されます。
ドラレコによる監視
トラックには当然ドラレコ(ドライブレコーダー)も設置されています。
前後はもちろんの事、車内まで撮られています。つまり事故を起こしてしまった時にわき見や居眠りをしていると当然会社にも分かるので言い訳等出来ません。
ちなみに私の会社では事故を起こすと参考動画として残しておいて、新人教育等で社内で実際に起こった事故として観せられます。
つまりまともな会社であれば、トラックドライバーは常に監視されているので、煽り運転、マナーが悪い運転、危険な運転等は出来ません。
一部の悪質なトラックドライバーが存在する事は事実ですが、相当会社の規律が緩いのでしょう。
まとめ
では最後にポイントをまとめます。
トラックドライバーは人によって感じ方は様々ですが、気になる方は実際に働いてみて自分で見極めましょう!
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