荷物を運ぶにあたって、路線便、宅配便、チャーター便という言葉を聞いた事があると思いますが、特に路線便と宅配の違いがよく分からなくて混乱しているという方は多いでしょう。
本記事では現役トラックドライバーである私が、路線便、宅配便、チャーター便の意味を分かりやすく解説しますので参考にして下さい。
路線便とは?
路線便とは、配送センター等の拠点から拠点へ配送する事です。
まずは上で説明した路線便の意味を正しく理解して下さい。実を言うと路線便はもう少し違った意味でも使われる事があります。
※違った意味の使われ方は後述します
路線便と宅配便の関係
特に路線便と宅配便を混同している方も多いと思うので路線便と宅配便の関係について解説します。
結論として、宅配便で送り主と届け先の距離が遠い場合は路線便を利用しています。つまり路線便は宅配便にも含まれている配送方法でもあるという事です。
宅配便は送り主から届け先までの距離が遠い場合、大体は以下の様な流れで荷物が運ばれています。
上の流れで言うと、3→4の部分が路線便です。
よくヤマト運輸や佐川急便の大型トラックが高速道路を走っていたり、配送センターに出入りするところを見かけた事があると思いますが、それらはほぼ路線便のトラックだと思ってよいでしょう。
ちなみに、2→3と4→5の配送は横持ちと呼びます。
路線便の違った意味の使われ方として(路線便と宅配便の違い)
話がややこしくなるのはここからです。
ここでは路線便の違った意味の使われ方について解説します。
路線便と宅配便の意味が混乱している方が多いのは、路線便が最初に説明した意味と少し違った場合に使われる事があるからでしょう。
まず宅配便について解説すると、宅配便とは、比較的小さな物を送り主から届け先まで届けるサービスです。ここで注目すべき点は運べる物の大きさと重量に上限があるという事です。
目安として大きさは1人で運べる位の大きさまでで、重さは30kg位までとされています。
※運送会社によって違いあり
ところが企業の場合は更に大きな物や思い物を運ばなければならない事が多々あります。
宅配便で運べない様な荷物を運ぶ配送サービスを路線便と呼ばれる事があります。
この意味で使われている路線便の利用者は、ほぼ企業(BtoB)なので企業間配送と呼ばれる場合もあります。路線便は企業間配送の意味で使われる場合があるので混乱を招いているのでしょう。
本記事では混乱を防ぐ為、宅配便で運べない様な大きい物、重い物を運ぶ配送サービスを以下、路線便(企業間配送)と表現させて頂きます。
路線便(企業間配送)と宅配便の違い表でまとめたので参考にして下さい。
【路線便(企業間配送)宅配便の違い】
路線便(企業間配送) | 宅配便 | |
利用者 | ほぼ企業⇒企業 | 個人⇒個人 個人⇒企業 企業⇒個人 企業⇒企業 |
運べる物の大きさ・重さ | 運送会社によってかなり差がある | ・縦・横・高さの合計が200cm以内 ・30kg以内 ※運送会社によって差がある |
得意とする大手運送会社 | ・西濃運輸 ・日本通運 ・福山通運 ・鴻池運輸 | ・ヤマト運輸 ・佐川急便 ・日本郵便 |
路線便(企業間配送)のメリット・デメリットは以下の通りです。
つまり路線便(企業間配送)で運ぶ場合は、物量があまり多くなく、物損リスクがあまりない様な荷物を届ける時に適しています。
デリケートな物を運ぶには向いていません。
チャーター便とは
混載便では不向きな荷物を運ぶならチャーター便が向いています。
チャーター便とは、トラックを貸し切って運んでもらう事です。
トラックを貸し切るので基本的には路線便(企業間配送)よりも運賃は高くなりますが、物量がトラックの満載に近い状態であればそれ程割高ではありません。
まとめ
では最後に路線便、宅配便、路線便(企業間配送)、チャーター便について一目で分かる様に簡単にまとめます。
おそらくこれで、それぞれの意味を理解しスッキリしたでしょう!
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