トラックの横乗りとは？2つの意味を現役トラックドライバーが解説！

本記事では「トラックの横乗り」の意味について現役トラックドライバーである私が解説します。

早速結論から言いますと「トラックの横乗り」には2つの意味があります。

どちらもトラックの横（運転席または助手席）に乗る事には変わりがありませんが意味が全く違います。どちらの意味なのかは前後の言葉で判断します。

ではこれから個々について詳しく解説します。

横乗り：新人トラックドライバーの研修

まずは「横乗り：新人トラックドライバーの研修」について説明します。

1人で行うトラックドライバーの仕事でも入社した時は仕事を覚える為に、必ず先輩ドライバーと同乗する横乗りがあります。

横乗りは以下の流れで行うのが一般的です。

基本的には同乗した先輩ドライバーがOKを出さなければ独り立ち出来ません。運転の安全性と仕事の出来具合を見ますが、横乗りでは運転の安全性の方が圧倒的に重要です。

横乗り期間は会社や仕事内容によっても違いがありますが、短い所では2週間程、長い所では1～2ヵ月程あります。

トラックドライバーになりたい理由として「1人で気楽に仕事を行いたいから」と考えている人にとっては横乗りはかなりの関門となるでしょう。
※横乗りを乗り越えるコツは後述します

実際に横乗りが嫌で横乗り期間中に辞めてしまう人も少なくありません。

ただし横乗りさえ乗り越えれば後は1人で気楽に仕事を行える様になるので何とか乗り越えたいものです。

横乗りの注意点として

横乗りの注意点として、ほとんどの会社では横乗り期間中は満額の給料が出ません。

相場としては満額の八掛け位です。例えば一日の給料が10,000円の場合は大体8,000円位になります。

なので会社で決められた期間中に独り立ち出来ないと安い給料の期間が長くなってしまう事になります。

会社によっては横乗り期間中はアルバイト扱いとする所もあれば、すぐに正社員とする所もあるので電話または面接の時に絶対に確認しておいた方が良いです。

ちなみに私が働いている会社は横乗り期間中も正社員扱いだったので社会保険もすぐ加入出来ました。

実際のところは横乗り期間中から正社員扱いする会社の方が多い様です。

横乗りのコツ

横乗りはハッキリ言ってガチャの要素が強く、厳しい人と当たったら苦痛に感じるでしょう。

ただし接し方さえ気を付ければ何とか乗り越えられます。

横乗りのコツは以下の3点です。

横乗りはとにかく同乗している先輩ドライバーを敵に回してはいけません。敵に回してしまうと会社には悪い事ばかり伝えられますし、OKをなかなか出してくれない事も考えられます。

OKを出すのは先輩ドライバーにかかっているので、運転や仕事等に対して厳しく言われてもとにかく「はい、はい」と答えて反論をしない様にしましょう。

また、仕事を教える時に、口だけで説明して仕事そのものは先輩ドライバーが行ってしまうというケースもありますが、こうなったら要注意です。

ハッキリ言って口だけで説明だけされても覚えられないのでなるべく仕事は自分で行う様にしましょう。

例えば口で説明された時に「自分にやらせて下さい」と言えば大体はさせてくれます。

またよくありがちなのは伝票を先輩ドライバーが抱えてしまう場合もあるので、伝票もなるべく自分で持つようにして受領印も自分でもらう様にしましょう。

自分で仕事を一通り行わないといざ独り立ちした時に分からないという事がよくあります。実際に私も経験しました。なので細かな事でも自分で行う様にしましょう。

あと道は先輩ドライバーが案内する事が多いですが、人によってはいきなり直前になって「次左折」等と言ったりしてくる場合があるのでパニックを起こす可能性があります。
※トラックは急ブレーキや急ハンドルを行うとかなり危険です

いきなり指示されて急ブレーキや急ハンドルを行えば悪い印象となってしまいます。道に関しては自分のナビを使用して道を事前に把握していた方がゆとりのある運転を行えます。

横乗りのコツはとにかく先輩ドライバーになるべく気に入られて仕事さえ覚えれば独り立ち出来るのでなるべく早く乗り越えましょう。

横乗り：トラックドライバーの助手

ここでは「横乗り：トラックドライバーの助手」について説明します。

トラックを使用する仕事には1人で出来ない仕事もあります。例えばトラックに積んでいる物が1人で持てない様な重量物の場合や長い物、大きな物を取り扱う場合は助手が必要です。

1台のトラックに対して2人または3人で行う仕事の場合、ドライバーではなく助手側の事を横乗りと言います。

また助手が同乗する目的として駐禁対策というケースもあります。

助手の意味として「横乗り」という言葉がよく使われるのは求人です。

「横乗りの求人」では基本的に運転する必要が無く、純粋に助手としてアルバイトを募集しているケースが多いです。

上記の様な仕事を求人サイト等で探す場合は業務内容を「横乗り」または「配送助手」で検索すれば出てきます。

横乗りのアルバイトは稼げるのか？

横乗りのアルバイトは稼げるのか気になる点でしょう。

結論として家電配送や引越し等の力仕事の場合は大体日給で10,000円から13,000円位なのでまあまあ稼げます。

大手運送会社等の配送助手の場合は時給が1,000円前後が相場なので時間次第といった感じです。

横乗りのアルバイトは楽？キツい？

横乗りのアルバイトは家電配送や引越し等の力仕事の場合はややキツめといった感じです。ただし仕事内容によってはかなり楽な場合もあります。

駐禁対策としての配送助手の場合は割と楽な部類です。

ただ仕事が楽かキツいか以前に横乗りのアルバイトで最も重要なのはドライバーとの相性でしょう。

長時間ドライバーと一緒にいなければならないので相性が悪ければ苦痛でしかありません。逆に相性が良ければ仕事そのものは割と気楽に行えるので良いアルバイトとなります。

まとめ

では最後にポイントをまとめます。