本記事はトラック運転手(ドライバー)に向けた内容です。
多くのトラックドライバーは法定速度内で走らなければならないので、一般ドライバーにあおり運転される事が多いでしょう。
あおり運転されると嫌な思いになるので出来ればあおり運転されない運転を心掛けたいものです。
本記事では現役トラックドライバーである私があおり運転されづらくする運転方法を紹介します。
あおり運転されずに気分良く走りたいという方は参考にして下さい。
トラックドライバーがあおり運転されない為には
アンケートによるとあおり運転をした事がある人は2割程いるとの事ですが、あおり運転に至ったきっかけは以下の通りです。
きっかけを見ると「前の車のスピードが遅かった」「急な車線変更で前に割り込まれた」「向こうから先にあおり運転をされた」の3つだけで9割以上も占めています。
共通点を見ると「イラつき」が原因となっているのであおり運転されない為には相手をイラつかせない事が重要です。
もちろんあおり運転は許される行為ではありませんが、あおり運転をされると嫌な思いをしながら仕事を行う事になるので、なるべくならあおり運転をされない運転を心掛けた方がよいでしょう。
トラックドライバーがあおり運転されない(相手をイラつかせない)為には特に以下の様な運転を心掛ける事が重要です。
個々について説明します。
なるべく左側の車線をキープ
トラックドライバーは基本的に法定速度内で走らなければならないので、一般ドライバーよりもスピードを出せません。つまり他車から見るとトロトロ走っていると見られてしまいます。
本来であれば速度オーバーをしている方が悪いですが、法定速度で走るとイライラするドライバーが多いのが現状です。
なのでトラックドライバーとして出来る事として片側2車線以上ある道路の場合、基本的には左車線をキープして走った方が無難です。
法定速度で右側車線を走っているとあおり運転される可能性が高くなってしまいます。
片側2車線以上ある道路の場合、右折する時は右側の車線に移らなければなりませんが、目安として交差点から1~1.5km位手前から車線変更を行うと良いでしょう。
無理な追い越しをしない
トラックドライバーは時間に追われる事もあるので前に遅い車がいると追い越したくなる事も多いでしょう。
ただ極端に遅い車を追い越す時は問題ありませんが、一番厄介なのは制限速度よりも10キロ弱程遅い時です。
よく高速道路で右後方に車がいるのにも関わらずトラックが追い越し車線に入り、なかなか追い越しを出来なくて乗用車がイラついてトラックの後ろにびったり着いているのを見かけた事がある方は多いでしょう。
制限速度内で追い越すとなると追い越し車線に長くいなければ追い越せないので、追い越し車線に他車が見当たらない時に行った方が無難です。
つまり無理な追い越しはしない様にした方があおり運転されづらくなります。
実際に私も乗用車に乗っている時にトラックに無理な追い越しをされてブレーキを踏まざるを得ない状態になった事が何度もありますが決して気分が良いものではありません。
なので特に制限速度よりも10キロ弱程遅い車を追い越す時は、右後方に車がいない事を確認してから行った方が無難です。
車間距離をなるべく空ける
トラックは威圧感があるので車間距離が少し短いだけでも一般ドライバーから見ると「あおり運転されてる?」と思われる事もあります。
あおり運転されていると思われると、仕返しとしてあおり運転をしてくるドライバーもいるので車間距離は基準「速度計の走行速度ー15m」(例として速度が50km/hなら35m)よりも多めにとった方が無難です。
ちなみに私の場合は「速度計の走行速度=車間距離」位はとる様にしています。高速道路では更に空けています。
もちろん車間距離を空けると前にバンバンと入られる事もありますが、気にせずに入れてやりましょう。
怒りの感情を表さない
街中を走っているとトラックの事情を知らない一般ドライバーの行動によって頭にくる事もあるでしょう。
だからといって怒りの感情を表してはいけません。
上記の様な事を行うと相手が逆上してあおり運転される可能性があります。
またトラックドライバーは会社の看板を掲げているので、わざわざ会社にクレームの電話を入れてくる者もいます。
怒りの感情をぶつけてもむしろリスクの方が高いので、一般ドライバーから頭にくる運転をされても何もしない様にしましょう。
あおり運転されない為には「ゆとりのある運行計画」で走る事
トラックドライバーが煽り運転されない為にもう一度ポイントをまとめます。
そもそも上記の様なゆとりのある運転を行うには、大前提としてゆとりのある運行計画でなければなりません。
時間に追われているからカリカリしたり、急いで余裕の無い運転を行って結果としてあおり運転されやすくなってしまいます。
ゆとりのある運行計画で走る為には所属する会社と出発時間がポイントです。
無理な運行計画で走らせる会社は辞めた方がいい
トラックドライバーは制限された速度内で運転をしなければなりません。
つまり遅れを取り戻す事はほぼ不可能だと考えた方が良いでしょう。
にも関わらず無理な運行計画で走らせる様な会社(運行計画に対して荷主に意見を言えない会社)は辞める事をおすすめします。
ちなみに私が働いている会社では何よりも事故を嫌う会社なので、焦った運転をするよりも遅れた方が良いという考えです。
遅れる事を自分で連絡をするのが嫌な人の場合は会社に電話をすれば、事務の人がドライバーの代わりに電話してくれます。
無理な運行計画を立てられると時間に間に合わせる為に「なるべく前に車を入れさせない」「少しでも遅い車がいれば追い越す」等とゆとりの無い運転となってあおり運転される可能性も高くなりますし、そもそも焦った運転は事故の元でもあります。
なので無理な運行計画で走らせる様な会社なら自分を守る為にも辞める事をおすすめします。
時間に余裕を持った出発をする
仕事内容によっては自分で出発時間を決められる仕事もあるでしょう。
自分で出発時間を決められる場合は時間に余裕を持って出発した方が、先述したゆとりのある運転を行えるのであおり運転されづらくなります。
ちなみに私の場合は地場ドライバーですが、目的地が同県内の場合は最低でも30分位前、他県の場合は最低でも1時間位前に到着する様に出発しています。
余裕のある出発により、多少道路が思う様に流れない事があっても焦らずに運転する事が出来るので結果としてほぼあおり運転もされません。
出発時間は「トラックカーナビ」を参考にして決めています。
【トラックカーナビ】
トラック専門のカーナビなだけあって完璧という訳ではありませんがトラックドライバーにとっては痒い所に手が届くナビです。
私の場合は、速度を一般道50km/h、高速道路80km/hに設定していますが、かなり正確な到着時間が出ます。念のため予定時間よりも更にさばを読んで出発時間を決めています。
余裕を持った出発をする為には正確な到着予定時間を知る事も重要です。
まとめ
では最後にポイントをまとめます。
あおり運転されると面倒な事が多いので、あおり運転されない運転を心掛けましょう!
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