トラック運転手(ドライバー)という仕事は人によって向き不向きの差が激しい職種だと言えます。
本記事では現役4tトラックドライバーである私がトラックドライバーに向いている人の特徴を挙げていきます。
トラックドライバーに向き不向きは能力的な面(運転技術、荷積み荷降ろし等)よりも性格的な面の方が重要です。
はっきり言って能力的な面は仕事を毎日行っていれば慣れてくるのでほぼ問題はありません。
ただし性格というのはなかなか変えられるものではないのでトラックドライバーの向き不向きは性格にかかっていると言っても過言ではありません。
自分がトラックドライバーに向いているかどうか知りたい方は参考にして下さい。
またトラックドライバーに転職を考えている方の中には「人とあまり関わりたくない」と思っている方も多いでしょう。
記事の後半ではトラックドライバーになってから人間関係に悩まない為のポイントも紹介しますので参考にして下さい。
トラックドライバーの向き不向きについて
トラックドライバーは向いている人にとっては天職になりえる仕事ですが、向いていない人にとってはすぐに辞めてしまいます。
実際にトラックドライバーは人手不足の問題を抱えている通りで出入りの激しい職種でもあります。
トラックドライバーに向いている人の特徴は以下の通りです。
逆に上記の内容に当てはまらない人はトラックドライバーに向いていないと言えます。
個々について理由を説明していきます。
運転が好き、または苦にならない人
トラックドライバーは名前の通り、仕事に出たら必ずトラックを運転します。運転時間は仕事内容によってかなり違いがありますが、1日で10時間位運転する事もあります。
なので運転が好き、または運転をしていても苦に思わない人が向いています。
つまり長時間運転をしていようとも運転している時間を仕事をしている時間と感じない人が向いています。運転時間を労働時間と捉えてしまうと「時給換算で1,000円以下」等と考えたりして長続きしません。
向いている人の場合は運転している時間は「1人でいれる気楽な時間」だと割り切る事が出来るので仮に長時間運転したとしてもあまり苦に思いません。
特に暇があれば自分の車を乗り回す様に人の場合は、トラック運転手になれば燃料代も気にせず走れるので天職となる可能性があります。
冷静に運転出来る人
トラックドライバーは冷静に運転出来る人が向いています。
何故かと言うと路上では歩行者、自転車、車等からの身勝手な行動によって危険な目に遭う事が結構あるからです。
細かい事にいちいち腹を立てていたらストレスが溜まるだけです。
例えばプライベートでの運転で相手の身勝手な行動から危険な目に遭った時に、頭にきて怒鳴ったり、煽り運転をした事がある様な人はトラックドライバーには絶対に向いていません。
向いている人の場合は危険な目に遭うと、その状況を頭に入れて次に似た様な状況があった時に「かもしれない運転」を出来る様になります。
「このタイミングで歩行者が飛び出してくるかもしれない」「隣の車線から急に割り込んでくるかもしれない」等と予想していくので仮にその通りになったとしても想定済の事となるので腹が立たない様になります。
1人でいる方が気楽だと感じる人
トラックドライバーは1人でいる方が気楽だと感じる人にはかなり向いている仕事です。
ちなみに私がトラックドライバーに転職を決意した理由は、過去の仕事を振り返るとほとんどは人間関係で辞めてきたからです。
人間関係が苦手なら人と必要以上に関わらない仕事を選んだ方が無難です。
トラックドライバーなら仕事内容によって差は有りますが総じて人と接する時間が少ないので人間関係のストレスはあまりありません。
1人でいる時間が多いので人から干渉される事もあまりありませんし、人に言う事もあまり無いので気楽で仕事を行えます。
逆に1人で仕事をするのが寂しいという人には向きません。
時間を守れる人
トラックドライバーの仕事は時間を指定される事も結構あります。なので普段から時間を守る人が向いています。
まともな会社なら上限速度も設けられているので遅れた時間を取り戻すために速度オーバーをしながら走る事は許されません。
なので道路が混む事、積み込みに時間がかかる事等を想定して時間に余裕をもって計画を立てる人が向いています。
一番時間をコントロールしやすいのが出社時間(出発時間)ですが、朝早く起きれない様な人はまず向いていません。
現場(納品先)には近場なら30分位前、遠い所なら1時間位前には着ける様に行動する様な人が向いています。
報連相を出来る人
トラックドライバーは報連相を出来る人が向いています。
トラックドライバーは1人でいる時間の方が多い為、何かしらのミスをしたとしてもその気になれば黙っていればバレなそうな事もあります。
しかしながら後でバレるの事が一番トラックドライバーとして仕事を継続出来るかどうかに関わってきます。
はっきり言って雇っている会社も荷主もミスをしたとしても正直に事実を話せば対処法を伝えてくれたりしてドライバーに対して悪い様な事にならない様にしてくれます。
黙っていて後でバレてしまった時の方が大きなクレームに繋がったり、取り返しがつかない事になったりと大問題となる事が多いです。
最悪の場合は荷主から担当を外さたり、会社から解雇される可能性もあります。
トラックドライバーの同僚から聞いた話ですが、物を壊す、トラックをぶつける様な失敗は誰でもしているそうです。なので仮に失敗したとしても報連相だけは必ず行うべきです。
人間関係のストレスを少なくする為には?
トラックドライバーに転職を考えている人は「人間関係のストレスを抱えたくないから」という理由の方が多いのではないでしょうか?
先述しましたが、実際に私も同じ理由でトラックドライバーに転職をしました。
結果として人間関係のストレスを感じる事があまりなく気分良く仕事をしています。
私の場合はたまたま良い条件が揃っていたのでトラックドライバーとして一度目の転職で人間関係のストレスをあまり感じずにいられましたが、トラックドライバーと言えども仕事内容と入る会社によっては人間関係のストレスを感じてしまうので人間関係のストレスを少なくする為のポイントを述べます。
仕事内容を選ぶポイント
選ぶ仕事内容のポイントは2点です。
個々について説明します。
納品件数が少ない仕事
トラックドライバーの仕事でも人と多く接する仕事もあればあまり接しない仕事もありますが、人間関係のストレスを抱えたくないのならなるべくなら納品件数が少ない仕事を選ぶ事をおすすめします。
トラックドライバーの仕事には宅配便の様に1日で100件以上回る仕事もあれば、1日で1~6件程の仕事もありますが、単純に人と会う回数が減れば人間関係のストレスも少なくなります。
同じ人と継続的に会わない仕事
人間関係のストレスが少ない仕事の選び方として、同じ人と継続的に会わない仕事を選ぶという選択肢もあります。
嫌な人と継続的に会ってしまうと小さなストレスがだんだんと蓄積されて大きなストレスとなっていきます。
逆に嫌な人と会わなければならないとしても、たまにしか会わなければそれ程ストレスになりません。
仕事内容として毎日同じ所を回る様なルート便ではなく、専属便やフリー便をおすすめします。
会社を選ぶポイント
人間関係のストレスを少なくするなら会社の選び方として中規模の運送会社を選ぶ事をおすすめします。
理由としては大手運送会社の場合はとにかく決め事が多いので干渉されやすく、小規模運送会社の場合は人数が少ない為、一人一人の社員と接しなければならない時間が増えてしまうからです。
中規模運送会社だと良い塩梅になる可能性が高くなります。
おそらくイメージが湧かないと思うので実際に私が働いている会社を例にして伝えます。
感覚としては派遣会社にいる様なイメージです。
1人1人が違う取引先の仕事をしている(他の社員と同じ取引先の場合もありますが)のでそもそも社員とあまり会う事が無いので同社内での人間関係のストレスがあまりありません。
また取引先が多い会社を選ぶと仮に担当した仕事が自分に合わないとしても違う仕事に変更する事も可能です。
つまり中規模運送会社の場合は人間関係のストレスが少なくて仕事の選択肢も多いので良い塩梅だと言えます。
まとめ
では最後にポイントをまとめます。
自分がトラックドライバーに向いていそうだと思ったら人間関係のストレスが少なそうな仕事内容と会社を選びましょう!
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