本記事では、宅配便について現役トラックドライバーである私が分かりやすく解説していきます。
早速結論から言いますと・・・
宅配便の利用で身近な例は通販でしょう。
通販で商品を注文すると、商品が販売元(会社または倉庫等)から注文者の元(個人宅、会社等)に宅配業者によって届けられます。
ここで「宅配便と宅急便は何が違うの?」と思う方も多いでしょう。
更に解説していきます。
宅配便と宅急便の違いについて
宅急便とは、ヤマト運輸(株)が行う宅配便のサービス名で商標登録もされています。
ちなみに宅配便を最初に行った会社はヤマト運輸(旧:大和運輸)であり、サービス開始時から宅急便と呼んでいたので宅配便の事を宅急便と呼ぶ方が多いと思われます。
しかしながらヤマト運輸以外の会社が行う宅配便の事を宅急便と言うのは間違いです。
少し余談になりますが、ここである疑問を抱く方も多いでしょう。有名なジブリ作品の「魔女の宅急便」にはしっかりと「宅急便」という言葉が入っています。
最終的には問題になりませんでしたが、どうやら制作者側も「宅配便=宅急便」と認識していた様です。
タイトルの「宅急便」はヤマト運輸の登録商標だった。
一説にはヤマト側がクレームをつけたといわれているが、ヤマトHDは後のインタビューでこの件について「トラブルになったことはない」と回答している。
トラブルの有無はともかく、ジブリはヤマト運輸に映画のスポンサーになってもらった。
結果、全国の営業所にチラシやポスターが貼られ、テレビでCMが大量に流された。「こころを暖かくする宅急便です。」のキャッチコピーを覚えている人も多いと思われる。
作品名に商標登録された名前が入っている事は非常に珍しい事です。
話を戻しますが、宅急便という言葉がかなり使われているのは以下の理由からだと言えるでしょう。
続いて宅配便を取り扱っている会社について解説していきます。
宅配便を取り扱っている会社
宅配便を取り扱っている会社は主に、ヤマト運輸(株)、佐川急便(株)、日本郵便(株)の3社です。この3社だけで宅配便のシェアを約95%も占めています。
1.宅配便について
令和4年度の宅配便取扱個数は、50 億588 万個であった(うちトラック運送は、49 億2508 万個、航空等利用運送は8080 万個)。
これを前年度と単純比較すると、5265 万個・対前年度比1.1%の増加となる。便名ごとのシェアをみると、トラック運送については、上位5便で全体の約99.9%を占めており、さらに、「宅急便」、「飛脚宅配便」及び「ゆうパック」の上位3便で約95.0%を占めている。
各社の宅配便について簡単に表でまとめましたので参考にして下さい。
サービス名 | 大きさ・重さの上限 | 国内シェア | |
ヤマト運輸(株) | 宅急便 | ・縦・横・高さの合計が200cm以内 ・30kg以下 | 約46% |
佐川急便(株) | 飛脚宅配便 | ・縦・横・高さの合計が160cm以内 ・30kg以下 | 約28% |
日本郵便(株) | ゆうパック | ・縦・横・高さの合計が170cm以内 ・25kg以下 | 約20% |
ちなみに余談ですが、物流業界最大手である日本通運(株)も、過去に「ペリカン便」という名前の宅配便を行っていましたが2010年に撤退しました。
宅配便の仕事は稼げるのか?
宅配便の仕事に興味がある方に向けてトラックドライバー目線で解説します。
宅配便はトラックドライバーの仕事を全体的に比較すると間違いなく稼げる部類に入ります。
※収入は地域や担当エリアによってかなり差が出るそうです
トラックドライバーの仕事は基本的にはトラックが大きくなれば、その分荷物の量が増えるので収入も高くなる傾向がありますが宅配ドライバーに関しては例外です。
宅配便で使用するトラックは2tトラックが主流ですが、2tトラックの仕事で年収500万円以上稼げるトラックドライバーの仕事は簡単には見つかりません。
宅配ドライバーは、下手な大型トラックドライバーになるよりもずっと稼げる可能性があります。
しかしながら当然デメリットもあるので最後になりますが、宅配便のメリット・デメリットを紹介します。
トラックドライバーになりたくて、かつ手っ取り早く稼ぎたいという方には宅配ドライバーになるという選択肢はアリです!
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