よく物が届けられる時に「配送」や「配達」という言葉が使われますが、意味の違いが分かなくてどちらの言葉を使ったら良いのか迷う場合は多いのではないでしょうか?
先に結論を言いますと、迷った場合は「配送」という言葉を使っておけばほぼ問題ありません。
本記事では、現役トラックドライバーである私が配送と配達の違いについて具体例を挙げながら解説していきますの参考にして下さい。
配送と配達の違いについて
配送と配達の違いをよく理解する為には、各々の意味と関連する言葉である発送と輸送の意味も知る必要があります。
各々の意味は以下の通りです。
言葉だけでは理解しづらいと思うので具体例を挙げながらイメージしやすい様に画像を用いて解説します。
例として地点Aから地点Bに物が移動するとしましょう。
地点Aには物を送る人がいて、地点Bには物を受け取る人がいます。そして地点Aから地点Bには運ぶ人がいます。
先程説明した発送、輸送、配達、配送は下画像の様なイメージです。
※実際に物が運ばれる時は地点Aと地点Bの間に中間地点があったりして、もっと複雑に動く場合があります!
もう一度、配達と発送の意味を挙げます。
配達と配送の違いは上記の説明で分かったと思いますが、更に分かりやすく言うと配達とは、配送の最終段階の輸送、つまり物が最終地点に到達する輸送の事です。
本記事の冒頭では【「配送」か「配達」のどちらを使うべきか迷った場合は「配送」という言葉を使っておけばほぼ問題ありません】と伝えましたが、配送という言葉の方が意味が広いからです。
また発送、輸送、配達は、配送に置き換える事が出来ます。
上記の様に言葉を置き換えても間違いではありません。
私はトラックドライバーですが物流業界では、実際には配達の仕事であっても、配送という言葉の方が圧倒的に使われています。
また運送会社の社名も「〇〇配送」という会社名はよく聞きますが、「〇〇配達」という会社名は聞いた事がありません。
この様に物流業界では配達よりも配送という言葉の方が多く使われています。
配送と配達の使い分け方として
では配達と配送の使い分け方として最も有効なのはどの様な時かと言うと、物の状態が届けられる人から見て近いかどうかです。
例えば通販で、ある商品を注文した場合に配送状況(あるいは配送ステータス)を見れるサービスもありますが、配送中と配達中に区別されている場合もあります。
意味合いとしては配達中と表示されている時は、商品を届けるトラック等に注文した商品が積まれて走っている状態だという事です。
つまり配達中と表示されていれば、不在でない限りは当日中あるいは翌日には注文した商品が届くと思ってよいでしょう。
この様に配送中と配達中という言葉が使い分けられている中で、配達中という言葉を使用している時は、物の最終到達地点に近い状態であるという事です。
〇〇配達と呼ばれる仕事の共通点として
最後になりますが、よく「〇〇配達」と呼ばれる仕事の共通点について私が気付いた事を紹介します。
※あくまでも雑学的に捉えて下さい
〇〇配達と言えば上記の仕事を思い浮かべる方が多いでしょう。
実際のところは〇〇配達を○○配送と置き換えても間違いではありませんが、例えば新聞配送と言う人はあまり聞いた事がありません。
また、個人宅に届ける家電配送の場合は、家電配達とはあまり言われません。ちなみに家具配送の場合も同様です。
これらの違いは何かと言うと、どうやら共通点があります。
偶然かもしれませんが、〇〇配達と呼ばれている仕事は上記の3つの共通点がありました。なので上記に該当する仕事なら〇〇配達と呼んだ方が無難な気がします。
例外はあるとしても、配送か配達のどちらの言葉を使ったらよいのか迷った時は「配送」という言葉を選んでおけばほぼ間違いありません!
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