本記事ではこれからフォークリフト免許を取得しようとしている方に向けた内容です。
フォークリフト免許は2種類ありますが「フォークリフト運転技能講習修了証」という名称の方を取得する事をおすすめします。
そして「フォークリフト運転技能講習修了証」を安く早く取得するなら最寄りの陸災防(陸上貨物運送事業労働災害防止協会)で取る事をおすすめします。
※陸災防でもフォークリフト運転技能講習を行っていない所もあるので注意
ちなみに私も陸災防でフォークリフト免許を取りました。
本記事は現役トラックドラバーである私がフォークリフト免許を取るにあたって体験談を踏まえながら説明していきますので、これからフォークリフト免許を取る予定の方は参考にして下さい。
フォークリフト免許の種類について
フォークリフトを運転する為には以下のどちらかの条件を満たしていなければなりません。
運転技能講習受講者と運転特別教育受講者の2種類があって以下の違いがあります。
【運転技能講習修了者と運転特別教育受講者の違い】
運転技能講習受講者 | 運転特別教育受講者 | |||
修了証 | 有り | 無い場合もある | ||
運転出来る フォークリフト | 無制限 | 最大荷重が1t未満の フォークリフト | ||
取得費用 ※普通免許有の場合 | 3~5万円程 | 0~2万円程 | ||
取得条件 | 18歳以上 | 18歳以上 | ||
取得にかかる日数 | 4~5日 | 1~2日 | ||
受講出来る場所の例 | ・陸災防 ・教習所 | ・各会社(事業所) ・陸災防 ・教習所 |
違いの大きなポイントとして運転出来るフォークリフトの最大荷重と修了証発行義務の有無があります。
修了証が免許証の役割を果たす形になるので、フォークリフト免許には正式名称として「フォークリフト運転技能講習修了証」と「フォークリフト運転特別教育修了証」の2種類があります。
※フォークリフト免許は国家資格です
(下画像参照)
【フォークリフト運転技能講習修了証】
【フォークリフト運転特別教育修了証】
ここで問題なのは、フォークリフト運転特別教育を受けた人の中には修了証の発行義務が無いので修了証を持っていない人もいるという事です。
【定格荷重0.7~0.9tのフォークリフト】
画像引用元:プチランナーG|トヨタL&F
1t未満のフォークリフトがいかに小さいかイメージ出来たでしょう。
本記事の冒頭で2種類の免許のうち「フォークリフト運転技能講習修了証」を取得する事をおすすめした理由は、フォークリフト運転特別教育修了証だとあまりにも不便だからです。
もちろん業種にもよりますが、大体の会社には何種類かフォークリフトを揃えてあります。その中で小さなフォークリフトしか運転出来ないのなら仕事を満足に行えません。
もしフォークリフト運転特別教育修了証を取得した方なら状況によって(転職をした場合等)は役に立たず、フォークリフト運転技能講習修了証を取得しなければならない事も考えられます。
フォークリフト運転技能講習修了証は自動車免許と同じ様に、フォークリフトを運転する時には必ず携帯していなければなりません。
フォークリフト免許はどこで取れるのか?
フォークリフト免許(フォークリフト運転技能講習修了証)はどこで取れるのかと言うと、各都道府県の労働局に登録された教育機関で具体的に言うと、陸災防、教習所(自動車学校、フォークリフトメーカー)、職業訓練施設等です。
手っ取り早く調べる方法は検索エンジンで「都道府県名+フォークリフト運転技能講習」で検索すれば無難な所が表示されます。
フォーク免許を取れる所で取得費用等を比較
本記事の冒頭で伝えた様にフォークリフト免許を安く早く取るなら陸災防がおすすめです。
※支部によっては取得する事が出来ない所もあります
取得費用面で見ると陸災防か職業訓練施設が安い(同じ場合が多い)ですが、職業訓練施設の場合は講習の開催頻度が少ないという部分が難点です。
【フォーク免許を取れる所を比較】
陸災防 | 教習所 | 職業訓練施設 | ||
取得費用 | 3~4万円程 | 4~5万円程 | 3~4万円程 | |
取得にかかる日数 | 4日 | 4~5日 | 4日 | |
メリット | ・取得費用が安い ・取得にかかる日数が少ない | ・近い所を選べる | ・取得費用が安い ・取得にかかる日数が少ない | |
デメリット | ・支部によっては開催していな所もある ・場所が遠い人には不便 ※開催会場が数カ所ある支部も有り | ・取得費用がやや高い ・取得にかかる日数が5日かかる所がある | ・開催頻度が少ない |
ただし以下の条件に当てはまる方は教習所で取りましょう。
最寄りの陸災防を探す
陸災防(陸上貨物運送事業労働災害防止協会)はトラック協会の中にあります。
なぜ陸災防が安いかと言うと、講師から直接聞いた話ですが「陸災防は会社ではなく協会だから利益を出してはいけない」との事でした。
上記の様にネットで調べれば免許の取得費用や講習の開催日程等が分かります。
陸災防で受講する場合の注意点
陸災防で受講する場合は以下の2点を注意しましょう。
私は宮城県の陸災防でフォークリフト免許を所得しましたが遅刻者は失格となりました。
陸災防で講習を受ける場合は特に遅刻にはシビアなので絶対に遅刻だけはしない様にしましょう。
フォークリフト免許の合格率は90%以上と言われていますが、落ちる人のほとんどは遅刻者だそうです。
また田舎の陸災防の場合は講習の開催頻度が少ない所があるので要注意です。東北地方を例に挙げると、宮城県の場合は毎月予定が組まれていますが、他県の場合は冬場は予定が組まれていません。
実際に私が受講したのは1月でしたが、他県から受講している方もいました。
なので特に人口が少ない県に住んでいる方の場合は講習の開催予定を確認する必要があります。
合格する為のポイント
合格率が90%以上と言えども、中には不安を抱えている方もいるでしょう。
フォークリフト運転技能講習修了証を取得する為には学科試験と実技試験を両方合格しなければなりません。
【学科試験と実技試験の合格ライン】
学科試験 | 実技試験 | |
合格ライン | 60点以上(100点満点中) 科目:荷役、力学、法令 | 70点以上(100点満点中) |
備考 | 各科目の正解率が40%以上達しないと 60点以上でも不合格 | 減点方式 |
ポイントを説明します。
学科のポイント
学科の講習はテキストを使用しながら講師が説明していきます。
そして所々問題として出る重要な部分を教えてくれるのでラインマーカー等でマークしましょう。
そもそも講師としても落とす気は無いので時間の区切り毎に実際に出る問題を読み上げてくれたりするので絶対に聞き逃さない様にしましょう。
問題の形式は場所によっても異なりますが、2択から5択の正誤問題で正解率が60%以上で合格となります。
ちなみに宮城県の陸災防の学科試験は3択問題で間違っている物、あるいは正しい物を選ぶという形式でした。
実技のポイント
実技は結構個人差が出ます。特にハンドル操作が難しいのでハンドル操作のポイントを説明します。
フォークリフトはハンドルを切ると後輪が動くのが自動車と大きく違う点です。
なのでハンドルを切るイメージは下画像の様に前輪をコーナーに近づけて曲がります。
※矢印が前輪
自動車と違って内輪差ではなく、外輪差が出るので曲がる時は前輪を角に近づけましょう。前輪を角に近づけないと後輪が脱輪してしまいます。
また想像以上に小回りが利くのであまりハンドルを切り過ぎずに、またイメージよりも早く戻しましょう。上手くない人の場合はハンドルを戻すタイミングが遅くて制御不能となっている傾向がありました。
とにかくヤバいと思ったら減速あるいは止まったりしてハンドルを戻しましょう。またハンドルをどの位切っているのか分からなくなる場合もあるので、分からなくなった場合は止まってから後輪を目視してどの位切っているのか確認する事も重要です。
まとめ
では最後にポイントをまとめます。
ポイントを抑えて一発で合格しましょう!
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