本記事はフォークリフトの種類について解説していきます。
先に重要な事は言いますと、フォークリフトは5種類ありますが、最低限として主流である「カウンターバランスフォークリフト」と「リーチフォークリフト」の2種類だけ覚えておけばほぼ問題無いでしょう。
フォークリフトの種類について知りたい方は参考にして下さい。
フォークリフトの種類
フォークリフトの種類は大きく分類すると以下の5種類があります。
個々の特徴について画像を入れながら解説していきます。
カウンターバランスフォークリフト
フォークリフトと言えば画像のタイプをイメージする方が最も多いのではないでしょうか?
カウンターバランスフォークリフトという種類です。
カウンターとは反対側という意味があり荷物を載せる反対側、つまり後部に重りが付いていて、荷物を載せる前部とバランスを取る構造となっています。
フォークリフト免許(フォークリフト運転技能講習修了証)の実技試験でもカウンターバランスフォークリフトが採用されています。
リーチフォークリフト
画像引用元:PLATTER SICOS|三菱ロジネクスト
画像はリーチフォークリフトという種類です。
リーチとは伸ばすという意味があり、フォークの部分をレバー操作により伸ばしたり、引っ込めたりする事が可能で画像は引っ込めた状態です。
フォークを引っ込める事によって前部が短くなるので更に小回りが利く様に出来る事から特に室内でよく使用されています。
ちなみに「プラッター」と呼ぶ人も多いですが、プラッターとはニチユ(社名は経営統合により今は三菱ロジネクスト)というメーカーの商品名(画像はプラッター)なので、ニチユ以外のメーカーのリーチフォークリフトをプラッターと呼ぶのは本来は間違った表現です。
しかしながらプラッターがあまりにも有名で多く使用されている事からリーチフォークリフトのほぼ代名詞になっているので、誰かが(職場の人等)プラッターと言ったらリーチフォークリフトの事だと認識しましょう。
※プラッターが訛ってプランターと呼ぶ人もいるので要注意です
物流系ではカウンターバランスフォークリフトよりもリーチフォークリフトの方が主流という会社も結構あります。
オーダーピッキングフォークリフト
画像引用元:ハイピックリフト|トヨタL&F
画像はオーダーピッキングフォークリフトという種類です。
ピッキングとは必要な物(出荷指示のあった物)を集める(ピックアップ)作業の事ですが、オーダーピッキングフォークリフトはピッキングを行うのに適したフォークリフトです。
操縦者も一緒に昇降出来るので、棚にある物をパレット単位ではなく、個別に取り出す事も可能です。
※落下防止の為に安全帯を使用します
サイドフォークリフト
画像はサイドフォークリフトという種類です。
名前のとおり進行方向に対して側面にフォークが有り、長い物を運ぶのに適しています。
一般的なフォークリフト(進行方向に対して前後にフォークがあるタイプ)だと長い物を運ぶ場合は、通路が積んだ物よりもかなり幅が広くないと通行出来ません。
ところがサイドフォークリフトの場合だとフォークを含めた車幅よりも少し広い通路(ハンドルを多少切っても大丈夫な程度)であれば通行出来ます。
ウォーキーフォークリフト
画像引用元:ウォーキー – トヨタL&F
画像はウォーキーフォークリフトという種類です。
名前から大体想像がつくと思いますが、操縦席が無く歩きながら荷役作業を行うフォークリフトです。
移動距離が短かったり、狭い所で作業を行うのに適しています。
動力の種類について
フォークリフトの動力はエンジン式と電力式(バッテリー式)がありますが、近年では電力式の方が主流となってきています。
(以下参照)
画像引用元:[PDF] 社団法人日本産業車両協会
イメージとしてはエンジン式が外用で、電気式が室内で使用されるパターンが多いです。
理由としては電気式だと静かで排気ガスが出ないからです。
【エンジン式と電力式のメリット・デメリット】
メリット | デメリット | |
エンジン式 | ・燃料をすぐ補給出来る ・力がある | ・騒音が出る ・排気ガスが出る |
電気式 | ・静か ・排気ガスが出ない ・故障が少ない | ・充電に時間がかかる ・連続稼働時間が短い ・イニシャルコストが高い |
エンジン式が使用される種類は、ほぼカウンターバランスフォークリフトかサイドフォークリフトのどちらかで、その他の種類は電気式が主流となっています。
種類毎の操作方法の違いについて
最後にフォークリフトの運転について注意しておきたい事を述べます。
先述しましたが、フォークリフト免許を取得する為には実技試験ではカウンターバランスフォークリフトが使用されます。
つまりカウンターバランスフォークリフトしか運転した事が無い状態で、実践では違った種類のフォークリフトを使用する事は決して珍しい事ではありません。
はっきり言ってフォークリフトは種類が違えば操作方法や感覚が全く違うので、フォークリフト免許を取得してもカウンターバランスフォークリフト以外の種類は使いこなせる様になるまでは少し時間がかかる事だけは頭に入れておきましょう。
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