本記事は女性の方で未経験からトラック運転手(ドライバー)に転職を考えている方に向けた内容です。
まず結論として女性が未経験からトラックドライバーになる事は可能です。理由として多くの運送(物流)会社はトラックドライバー不足の問題を抱えている為むしろ歓迎されます。
またトラックドライバーが不足してしまうと経済が停滞してしまう心配がある為、企業だけではなく国からも女性トラックドライバーを増やす取り組み【トラガール促進プロジェクト(国土交通省)】を行っています。(以下参照)
女性トラックドライバー、通称トラガール。
トラックドライバーというと、男性の職業というイメージがありますが、女性の活躍の場が広がっています。社会生活を支えるトラガールの活躍を、もっともっと応援したい!と立ち上げたのが、「トラガール促進プロジェクト」サイト。
ただ未経験の方ならトラックドライバーになるにあって色々と不安に思う事や知りたい事があるでしょう。
本記事では未経験からトラックドライバーになった私(男性ですが)が、未経験の女性がトラックドライバーに転職するにあたって知りたいであろう事を解説していきますので参考にして下さい。
女性がトラックドライバーになるメリット
女性がトラックドライバーになるメリットは以下の通りです。
個々について説明していきます。
女性特有の嫌な人間関係が少ない
トラックドライバーの最大のメリットと言えば仕事中はほぼ1人なのでとても気楽です。
特に女性特有の面倒臭い人間関係(派閥、陰口等)に嫌気がさしている方なら一度は試しにトラックドライバーを経験するとよいでしょう。
そもそもトラックドライバーは男性ばかりなので、女性特有の嫌な人間関係はありませんし、会社によっては同会社内の社員と会う事すらあまり無い所もあります。
トラックドライバーは人間関係のストレスが少ないので過去に人間関係で嫌な思いをした事がある方なら「もっと早くからトラックドライバーになっておけば良かった」と思うかもしれません。
給与は悪くない
トラックドライバーは給与が安いと言われていますが、あくまでも男性の給与を他の職種と比較した場合です。はっきり言って女性がよく働く様な事務系や接客業よりもよっぽど給与が高いです。
特に田舎なら女性で手取り20万円以上を稼ぐのが難しいでしょう。
トラックドライバーなら給与に関して男女の差別が無いので女性でも手取りで20万円以上稼ぐ事が可能で、大型ドライバーになれば手取りで30万以上稼ぐ事も十分可能です。
実際にシングルマザーでトラックドライバーという方も多いですが、理由は他の仕事よりも手っ取り早く稼ぎやすいからです。
女性が未経験からトラックドライバーになるには
女性が未経験からトラックドライバーなるにあたって知っておいた方がよい事とどの様な仕事を選んだ方がよいか説明していきます。
普通免許で運転出来るトラックの種類について
おそらく本記事を読んでいる方は普通免許は持っていると思いますが、普通免許でも取得日によって運転出来るトラックの大きさが違ってきます。
ざっくりですが取得日別で運転出来るトラックの種類をまとめます。
取得日 | 免許の種類 記載内容 | 運転出来るトラック |
平成29年3月12日以降 | 普通 記載無し | 1.5tトラックまで |
平成19年6月2日から 平成29年3月11日 | 準中型 準中型車(5t)に限る | 2tトラックまで |
平成19年6月1日以前 | 中型 中型車(8t)に限る | 4tトラックまで |
女性ならAT限定の方も多いでしょう。会社によっては2tトラックまでならAT車を多く入れてある所もあるので求人の内容や面接等で確認する必要があります。
また、平成19年6月1日以前に普通免許を取った方なら4tトラックまでなら運転出来ますが4tトラックはMT車の比率がかなり高くなるのでAT限定の方で4tトラックを運転したいのなら限定解除はした方がよいです。
どの大きさのトラックから乗るべきか?
トラックドライバーになるにあたってどの大きさのトラックに乗るのかは重要で、意外かもしれませんがトラックドライバーの仕事は大きいトラックの方が楽というパターンが多いです。
トラックが小さくなればなる程荷物が細かくなりその分回る件数や作業量が多くなるというイメージです。
ただし所有している免許の兼ね合いや、いきなり大き目のトラックからだと怖いと感じる方もいると思うので無難に考えると1.5tトラックまたは2tトラックの楽そうな仕事から始める事をおすすめします。
トラックドライバーの仕事に慣れて「もう少し稼ぎたい」「もっと大きなトラックに乗りたい」と思う様になってきたらステップアップするとよいでしょう。
将来的に大型ドライバーも考えているなら、所有しているトラックの大きさが幅広い会社を選ぶ事をおすすめします。
仕事内容
トラックドライバーの仕事は肉体労働というイメージがあると思いますが、仕事内容によっては女性でも十分出来る仕事はたくさんあります。
注意点として女性でも気軽に出来そうというイメージで宅配便を考えている方もいるかと思いますが、宅配便はトラックドライバーの仕事の中ではかなりきつい部類です。
なので女性が初めてトラックドライバーの仕事を行うのなら1.5~2tトラックの楽な仕事から始める事をおすすめします。
上記の条件を満たす様な仕事であればそれ程大変ではないので求人内容や面接等で確認しておきたいところです。
女性がトラックドライバーになるにあたっての心配事について
女性が未経験からトラックドライバーになるにあたって心配事として多いのは以下の3点です。
個々の現実について説明していきます。
周りからの目
女性がトラックドライバーになるとなると周りの目が気になるという方もいるでしょう。
しかしながら女性ドライバーは年々増加傾向にあるのであまり気にする必要はありません。
もちろん納品先に行けば男性ドライバーばかりですが、その中に女性がいたとしても決して珍しくはないので誰も驚きません。
また男性ドライバー目線から見るとトラックを上手く乗りこなしている女性はとても魅力的に感じるのでもしかしたら出会いがある可能性もあります。
トイレ事情
トラックドライバーは「トイレになかなか行けなくて大変そう」と思われがちですが、乗るトラックの大きさによって全然違ってきます。
1.5~2tトラックであればトイレの心配はあまりほぼありません。理由としてコンビニの駐車場でも容易に停めれるからです。
トラックの大きさが4t以上になるとコンビニにはなかなか停められないので困る事が起こる事は事実です。
ただし4t以上のトラックの仕事は納品先がほぼ企業(物流センター、問屋等)なのでドライバー専用のトイレがある事が多いのであまり困る事はありません。
強いて言えば古い所だと汚いトイレであったり、男女兼用の場合があるのが厄介です。
一番困るのは渋滞時で思う様にトイレに行けない場合があるので、なるべくならトイレには行ける時に行っておいた方が無難です。
拘束時間
トラックドライバーは拘束時間が長いというイメージがあると思いますが、仕事内容によっても全然違ってきます。
拘束時間が長い典型例は長距離ドライバーです。
長距離を選ばなければほとんどの仕事では毎日家に帰れます。
参考としてですが私が行っている仕事の拘束時間は平均的に見れば1日10時間位です。同会社内にはもっと拘束時間が短い人がかなりいます。
なので仕事内容次第では平均的に見て8時間程度の仕事もかなりあるので楽な仕事さえ選べばイメージよりも拘束時間は長くありません。
まとめ
では最後にポイントをまとめます。
トラックドライバーの転職を考えている女性は本記事のポイントを抑えて転職活動しましょう!
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