これから運転免許を初めて取ろうとしてる方の中で、いきなり準中型免許から取るのはアリかナシかで言えば結論として大アリです。
本記事は、これから運転免許を取る予定でいきなり準中型免許を取ろうかどうか考えている方に向けた内容です。
普通免許か準中型免許のどちらを取るか迷っている方は参考にして下さい。
準中型免許はいきなり取った方が良い理由
これから運転免許を初めて取る時に普通免許からよりも、いきなり準中型免許から取った方が良い理由を挙げていきます。
運転免許を初めて取る人でも取れる
運転免許には車両の大きさで分類すると、普通、準中型、中型、大型に分かれますが、中型と大型の場合は運転免許を取得してから最低でも一年以上(受験資格特例教習を受講した場合)経たなければ受験資格がありません。
ところが準中型免許の場合は、運転免許その物を持っていなくても18歳以上かつ身体的な条件を満たしていれば誰でも取る事が可能です。
【準中型と普通の取得条件を比較】
準中型 | 普通 | |
年齢 | 18歳以上 | 18歳以上 |
視力 | 片眼で0.5以上、両眼で0.8以上 (眼鏡等可) | 片眼で0.3以上、両眼で0.7以上 (眼鏡等可) |
深視力 | 2.5ⅿの距離で平均誤差2.0㎝以内 | 検査なし |
色彩 | 赤色、黄色、青色の識別が出来る | 赤色、黄色、青色の識別が出来る |
聴力 | 両耳の聴力が10ⅿの距離で90dbの警音器が聞こえる (補聴器可) | 両耳の聴力が10ⅿの距離で90dbの警音器が聞こえる (補聴器可) |
その他 | 自動車運転に支障を及ぼす身体障害が無い事 | 自動車運転に支障を及ぼす身体障害が無い事 |
普通免許と準中型免許の取得条件は準中型免許の方がやや厳しくなります。
準中型免許は普通免許の上位互換なので将来的な事を考えているのならむしろ最初から取るべきです。
逆に言えば、普通免許を取ってから準中型免許を取る事はおすすめしません。何故かと言うとコスパとタイパが悪いからです。
※理由は後述します
既に普通免許を取得したなら中型または大型を取る事をおすすめします。
普通免許から準中型を取るよりも安く早い
普通免許から準中型免許を取るよりも、いきなり準中型免許を取った方が数万円から10万円程安くなり、技能講習の回数も6~7時限少なくなり、技能試験の回数も減るので安く早く取れます。
(以下参照)
【普通免許から準中型を取る時と、いきなり準中型免許を取る場合を比較】
通学 | 合宿 | 学科 | 技能 | |
いきなり準中型 | 40万円前後 | 35~45万円位 | 27 | 41 |
普通(MT)→準中型 | 15万円前後 | 15万円前後 | 1 | 13 |
普通(AT)→準中型 | 15~20万円位 | 18万円前後 | 1 | 17 |
普通(MT) | 25~32万円程 | 22~37万円程 | 26 | 34 |
普通(AT) | 23~27万円程 | 20~35万円程 | 26 | 31 |
業種によっては就職に有利
準中型免許で運転出来る2tトラック、3tトラックはありとあらゆる業種で使用されています。
※準中型免許で運転出来るトラックについては後述します
ご存知の方も多いとは思いますが、法改正が行われる前の平成29年(2017)3月11日までに普通免許を取った方は2tトラックをほぼ運転出来るので、社会に出ると2tトラックを運転出来る人はゴロゴロといます。
しかしながら法改正によって仕事ではよく使われる2tトラックは普通免許では運転出来なくなってしまったので企業としては若い人を採用するにあたっては免許取得を補助してくれる所も少なくありません。
ただ本音と建て前を企業側の視点から見るとどうでしょうか?
2tトラック、3tトラックを使用する企業側の視点から見ると、同じ年齢で普通免許所得者と準中型免許取得者が同時に志望してきたらどちらを採用するでしょうか?
ほとんどの企業は余計に経費がかからなく即戦力となる準中型免許取得者を採用するでしょう。
また質の悪い先輩あるいは上司なら「この業界に就職するなら最初から準中型免許くらいは取っておけよ」等と、法改正前の普通免許を取っただけの人に理不尽な事を言われる可能性すらあります。
いずれにせよ2tトラック、3tトラックを使用する仕事なら間違いなく準中型免許を取っておいた方が良いです。
技能教習が簡単
準中型免許は普通免許よりも難しいと思う方が多いと思いますが、実を言うと普通免許よりも技能教習や技能試験が簡単です。
何故かと言うと技能教習で使用する車両が2tトラックがメインとなるからです。
準中型の教習車は下画像の様なディーゼル車の2tトラックです。
画像引用元:準中型自動車免許|函館自動車学校
【教習所のコース】
技能教習で難しいとされているのが発進(坂道発進も含めて)、S字、クランクですが、発進はディーゼル車だからエンストしづらく簡単、S字やクランクはミラーで見えるから簡単になります。
普通車のガソリン車だと、エンストしやすいから発進が難しく、前方にボンネットがあって前方の感覚が掴みづらく、サイドミラーを見ても後輪付近まで見えないからS字とクランクが難しくなります。
もちろん2tトラックの方が難しい部分もありますが、全体的に言えば普通車のガソリン車よりも技能教習がずっと簡単になります。
準中型免許で運転出来るトラック
準中型免許で運転出来る車は以下の通りです。
2tトラック、3tトラックと呼ばれているトラックならほぼ運転出来ると思って下さい。
2tトラック、3tトラックと呼ばれているトラックは小型トラックに分類されます。
トラックには色々なタイプがありますが、小型トラックでよく使用されているタイプが平ボディ、箱車、保冷車です。
平ボディの小型トラック
箱車の小型トラック
保冷車の箱車トラック
余談ですが、トラックの中で最も使用されているのは中型トラック(4tトラック)です。ただ保冷車の場合は小型トラックの方が多い様です。
運送業なら中型以上を取った方がよい?
小型トラックはあらゆる業種で使用されているので準中型免許さえあれば十分だという事も少なくありません。
ただし、運送業の場合は中型免許、あるいは大型免許をいずれ取る事をお勧めします。何故かと言うと小型トラックを使用する運送の仕事は大変なの物が多いからです。
大変な仕事の典型例は宅配便でしょう。一日に100件以上配達する事もあります。
トラックの仕事を小型、中型、大型で比較すると大変さと収入の違いは以下の様なイメージになります。
絶対という訳ではありませんが、小型トラックの場合は細かくて件数を回らなければならない仕事になる事が多く、中型や大型の仕事よりも運動量が多くなりがちです。
体を楽にし、収入を上げるなら中型以上を取る事をおすすめします。
では中型か大型のどちらを取った方が良いのかと言うと大型に少しでも興味があるのなら、やはりコスパ、タイパの事を考えると大型を取る方がよいでしょう。
まとめ
では最後にポイントをまとめます。
小型トラックを運転出来て損する事はありません。仮に仕事で使わないとしてもレンタカーで2tトラックを借りて自分で引越しを行う事等も可能です。
これから運転免許を取る方の中で少しでも準中型免許の必要性を感じるのなら、いきなり準中型免許から取る事をおすすめします。
コメント