本記事は未経験からトラック運転手(ドライバー)になろうとしている方に向けての内容です。
トラックドライバーの仕事は他の職種と比べると結構違う部分があるので、トラックドライバーに転職して後悔しない為の予備知識を現役トラックドライバーである私が紹介していきます。
予め「トラックドライバーはこういうもの」という事を知っておけば、いざ転職した時にイメージとのギャップから「こんな筈ではなかった」と後悔する事も少なくなるでしょう。
トラックドライバーに転職を考えている方は参考にして下さい。
後悔しない為に知っておくべき事
トラックドライバーの仕事を始めるにあたって後悔しない為に、まずは知っておくべき事を紹介します。
個々について解説します。
拘束時間は長め
トラックドライバーの仕事を全体的に見た場合、拘束時間は他の業種と比べると少し長い傾向があります。
1日の労働時間(拘束時間)は大体10時間以上は当たり前です。
しかしながら仮に12時間位の拘束時間があるとしてもそれ程長く感じません。何故かと言うと1日の仕事の内、1人でいる時間の方が圧倒的に長い為、あまりストレスを感じる事が無いからです。
ちなみに私の場合は、ストレスを感じる8時間とストレスを感じない12時間では、後者の方が良いと思っています。
拘束時間については実際の時間よりも、短く感じるか長く感じるかの方が重要です。
また拘束時間に関しては、2024年4月以降から働き方改革によって上限が設けられる様になったので、よっぽどのブラック企業に入らない限りはあまり気にする必要はありません。
休日は少なめ
休日も他の職種と比べると少なめです。トラックドライバーの仕事で年に100日以上も休める様な会社はかなりホワイト企業の部類に入ります。
特に中小運送会社では、休みが週に1日という所が多いです。
年に100日以上休みたい方の場合は、大手あるいは準王手の運送(物流)会社に入る事をおすすめします。
また仕事内容によっては世間が連休の時期(年末年始、ゴールデンウィーク、盆休み等)に連休を取るのは難しい仕事もあります。
後悔しない為に休日についてはよく確認しておきましょう。
運転は監視されている
トラックドライバーの仕事で、運転中は1人で気楽な時間ではありますが、実を言うとほとんどの会社では監視されています。
監視と言っても安全運転を行う為の監視です。
運転の監視に関しては大手運送会社になる程、厳しい傾向があります。
運送会社によってはデジタコで記録された危険運転の回数(速度超過、急ブレーキ、急発進、ふらつき等)もドライバーの人事査定に含めている所もあります。
後悔しない為に仕事内容を選ぶ時の注意点
トラックドライバーは、選ぶ仕事内容によってきつく感じるか、楽と感じるかかなり明暗が分かれます。
後悔しない為に、予備知識として仕事内容を選ぶ時の注意点を紹介します。
個々について解説していきます。
体力が必要な仕事もある
トラックドライバーの仕事は全てという訳ではありませんが、それなりに体力が必要な仕事もあります。
一方でほとんど体力を必要としない仕事もあります。
仕事を行うにあたって「ある程度体を動かした方がよい」と思う方と「なるべくなら体を動かす仕事をしたくない」と思う方と考え方が割れるので、後悔しない為に仕事内容をよく確認しましょう。
ルーティンワークの仕事もある
トラックドライバーの仕事にはルーティンワーク(毎日行先が決まった仕事)が結構あります。その典型例がルート配送です。
ルーティンワークは、仕事を覚えてしまえばあとは楽というメリットもありますが、飽きやすいというデメリットがあります。
トラックドライバーの中にはルーティンワーク派と非ルーティンワーク派に好みが真っ二つに分かれるので、後悔しない為に自分がどちらに向いているのか考えて仕事を選びましょう。
出社時間は様々
トラックドライバーの出社時間は仕事内容によって本当に様々です。
大きく分類すると大体は以下の様に、早朝、昼間、深夜の時間帯に出社する事が多いです。
※目安として退社の時間帯も一緒に載せておきます
【出社時間と退社時間の目安】
出社 | 退社 |
5~6時 | 13~18時 |
12~13時 | 20~1時 |
1~2時 | 9~14時 |
大きく分類すると上記の3パターンが多く、夕方の時間帯に出社する仕事はあまりありません。
出社時間について知っておきたい事として・・・
出社時間は生活のリズムにも大きく関わってきますので自分に合いそうな出社時間の仕事を選びましょう。
小型トラックの仕事は大変な仕事が多い
「小型トラックを使用する仕事の方が何となく楽そう」と感じる方も多いですが、実際にはその逆で大変な仕事が多いです。
※小型トラックは2tトラックまで
イメージとしては小さな荷物、あるいは少なめの荷物を何件も回る仕事が多くなります。
なので大きなトラックよりも仕事量が多い傾向があります。
もちろん小型トラックにも楽な仕事もありますが、基本的には小型トラックの仕事の方が中型あるいは大型トラックの仕事よりも大変な傾向があると思った方がよいです。
しかしながら持っている運転免許の都合で小さなトラック(2t未満のトラック)しか運転出来ないという方の場合は、取り扱っているトラックのサイズが豊富な会社に入社して運転免許支援制度(会社負担で免許を取得出来る制度)しながらステップアップするのもアリです。
後悔したと感じたら何度でも転職しよう!
ここまでトラックドライバーになるにあたって、後悔しない為の予備知識を紹介していきましたが、実際にやってみないと何とも言えない部分があるでしょう。
もし後悔したと感じたら何度でも転職するのもアリです。
ただし、最初の転職先だけは最低でも3ヵ月以上、出来れば6ヵ月以上は続ける事をおすすめします。理由しては3ヵ月以上のキャリアがあるとトラックドライバーの経験者と見なされて次の転職が楽になるからです。
運送業界は、業界内での転職が活発な業界でもあります。
最後になりますが、トラックドライバーの転職は他の職種と比べると難易度がかなり低いので、会社の人間関係が嫌、仕事内容が自分には合わない、出社時間が自分には合わない等と感じたら転職して自分に合う所を探しましょう。
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