本記事は未経験からフォークリフトオペレーター(リフトマン)の仕事をやりたいという方に向けた内容です。
まず一番伝えたい事は「未経験からリフトマンの仕事を始めるなら中小企業の物流倉庫系の仕事はやめとけ(やめた方がよい)」というのが結論です。
本記事では、現役トラックドライバーである私が、何故未経験からだと中小企業の物流倉庫の仕事から始めない方が良いのか解説していきます。
ちなみにトラックドライバーの仕事は、荷主の元(荷降ろし場)でフォークリフトを運転して荷降ろしをさせられる事もあるのでフォークリフト未経験者の気持ちもよく分かっているつもりです。
これからフォークリフトオペを始めようとしている方は参考にして下さい。
未経験からは中小企業の物流倉庫はやめとけという理由
では冒頭でも伝えた様に、未経験からは中小企業の物流倉庫はやめた方がよい理由として以下2点の条件が揃っている事が多いからです。
※中小企業の物流倉庫であっても2つの条件が揃っていなければ問題ありません
これから分かりやすく説明していきます。
リーチフォークリフトの運転は難しい
物流倉庫系の仕事は室内でフォークリフトを運転する事が多く、主にリーチフォークリフトが使用されています。
(下画像参照)
【リーチフォークリフト】
リーチフォークリフトは未経験者が簡単に扱える代物ではありません。カウンターバランスフォークリフトと比べるとかなり難易度が高く実務レベルになるまでは半年程かかると言われています。
その上、物流倉庫内は狭い上に、物がごちゃごちゃしていますし人が頻繁に通ります。難しい機械を難しい場所で運転しなけらばならないので未経験者から始めるとなるとかなり苦労するでしょう。
リーチフォークリフトの仕事を未経験から始めるなら後で詳しく説明しますが、大手の会社に入る事をおすすめします。
教育体制が整っていないと未経験からは難しい
なぜ特に中小企業の物流倉庫をおすすめしないかと言うと、教育体制があまり整っていない上に、即戦力を求める所が多いからです。
例えば求人では未経験者OKと募集していても実際には、現場では未経験者だと煙たがられる所は決して少なくありません。
教育体制があまり整っていない会社であれば不慣れな状態でいきなり現場をやらせられる事も珍しくないので事故を起こすリスクが高くなってしまいます。
中小企業の物流倉庫ではベテランのリフトマンが手慣れた手つきで荷物を素早く捌いていきます。その環境下でいきなり未経験者が仕事を行うとなるとプレッシャーや焦りを感じて冷静に作業するのも難しいでしょう。
また現場も結構ピリピリとしているので作業が遅いと煽られる事もあります。
よって未経験からリフトマンの仕事を始めるなら中小企業の物流倉庫から始めるのは避けた方が無難です。
未経験からリフトマンを始めるなら大手がおすすめ
未経験からリフトマンになるなら基本的には大手運送(物流)会社、あるいは以下の条件を満たしている会社に入る事をおすすめします。
注意点として大手でずっと働いた方が良いという事ではなく、未経験から始めるなら上記の様に大手の方が良い環境が揃っているという事です。
個々について説明します。
免許取得費用を出してくれる
フォークリフトを運転する為には、フォークリフト免許(正式名称:フォークリフト運転技能講習修了証)が必要ですが、取得費用として大体4~5万円位かかります。
そこそこ規模が大きめの会社なら取得費用を会社が負担してくれる所が多い上、講習に行った日も出勤扱いしてくる所も多いので未経験から始めるなら免許取得費用を負担してくる会社に入る事をおすすめします。
ただし注意点として、免許を取ってからすぐに辞めてしまうと、取得費用を請求される場合があります。目安として大体免許を取得してから2年以上、あるいは3年以上働けば大体の会社では請求される事はありません。
教育体制が整っていて安全確認も徹底してる
フォークリフトの運転は重大な事故のリスクがあるので、しっかりとした教育体制で難易度が低い業務から始めて徐々に難易度が高い業務をこなせる様になっていくのが理想です。
大手は教育体制が整っている所が多いので段階的に技術を学ぶ事が出来ます。
大手であれば中小企業の様にいきなり現場を任せるという事はほぼしません。会社によっては免許とは別に社内試験に合格しなければ現場を任せない所もあります。
また安全確認も徹底している所が多いので事故になるリスクも減らせるでしょう。
本当に安全確認が徹底されている会社の場合は、前進と後進の切り替えの際にも指差しで確認する等、教育されています。
ちなみに中小企業の場合は安全確認もしなければ、スピードを結構出しているのにも関わらず誰も注意しない所もあります。
特に未経験から始めるなら仕事の速さよりも安全性を重視する会社に入った方がより安心して仕事を行える筈です。
フォークリフトの種類が多い
フォークリフトは形状やエンジン式、バッテリー式があったり大きさが様々であったり、メーカーによっても操作方法が異なる事が結構あります。
なので様々な種類のフォークリフトがある会社に入った方がたくさんの経験を積む事が出来ます。
大手の場合はフォークリフトの種類が多い傾向があり、あらゆるタイプのフォークリフトを乗れるので、仮に転職する事になったとしても経験を大いに活かせるでしょう。
フォークリフトオペ(リフトマン)の仕事は将来なくなるのか?
リフトマンの仕事をやりたいと思っている方で一番の心配事として「将来的に仕事がなくなるのでは?」と思っている方も多いでしょう。
結論としてフォークリフトの運転は自動化が進んでいる事から間違いなくリフトマンの仕事は減っていきますが、完全に無くなる事はないと考えられます。
では自動化されるのはどの様な条件なのでしょうか?
つまり大手でフォークリフトを頻繁に使っている環境ほど、自動化されやすいという事です。
裏を返せば、中小企業の物流倉庫系ではなかなか自動化されないと考えらます。
フォークリフトの仕事をずっと続けていたいと考えている方は、未経験なら大手(運送会社、メーカー等)に入って、仕事が無くなったら中小企業に転職という流れが良いでしょう!
コメント
こんにちは。
実は引きこもり気味の弟がいます。
派遣切りにあい、フォークリフト資格とり、りんご倉庫にアルバイト行き、結局ダメでやめてから、そうなりました。
めちゃくちゃ参考になる。
思わず、コメントしました。
コメントありがとうございます。
引きこもり気味ならトラックドライバーがいいかもしれませんね。
フォークリフト免許も活かせますしね!